いちばんむずかしく、そしておもしろいのはスープの仕込みです。入社した頃、当時の店長から言われたのは「スープには性格が出る。一から十までは教えられない。」ということ。おもしろいなと思いましたね。同じ作り方をしても、人によって、日によって味が異なります。お客様からすれば多少の誤差と思われるのかもしれません。しかし、やはり味によってお客様の入りも変わってきます。もう10年以上やっていますが、いまだに完成がないですね。毎日が挑戦であり、勉強です。だからそのぶん、お客様から「おいしかったよ」「また来るね」と言ってもらえたときの喜びはひとしお。やっていてよかったと思う瞬間です。この業態をもっと極めていきたいです。